2010/10/19

忙しいとか

確かに忙しいといえば忙しいけれど、心を亡くすと書いて忙しいと言うのなら僕は忙しい訳ではない事になる。

写真の現場から離れて久しいけれど、人々がまだ見ぬ写真の為に今があるのだから楽しく無いといえば嘘になる。

ああ、どうしよう。

仕事が大変というか僕は今楽しい。

楽しさに心が傾いていると、いずれ何か大切なものを失って後悔する事になる。
仕事という甘美な言い訳にかまけている内に、僕はきっと大切な何かを失う。







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2010/10/01

33才

33歳(1)10年前、幸村真佐男・八木マリヨという二人の稀代の芸術家の薫陶を受けた。

33歳(2)当時大学の研究生をしていた僕にとって、この二人の一言になにやら大きな勘違いをしたのか、気がついたらカメラマンに成っていた。

33歳(3)当時の僕はおおきく心理学、中でも認知心理学や学習・教育心理学に傾倒していたし、その僕がカメラマンに成ってしまうなんて、夢にも思っていなかった。

33歳(4)その当時、八木さんのアトリエで出会った岡本太郎の書籍は僕に衝撃を与えた。

33歳(5)岡本太郎がほかの何者でもなく岡本太郎であり続けた。その事実を僕はどう解釈していいのかもわからずただただ憧れた。岡本太郎がそうであったように、僕は他の何者でもなく、ただ公文大志に成ろうと志した。

33歳(6)それはまず絶望から始まったのだと思う。戸籍を見ずとも、僕はずーと僕自身であったし、これから先、どうあがいても他の何者にもなり得ない。公文大志は公文大志の他の誰にも、何者にも成り得ない。

33(7)その現実は、何者かに成ろうとしていた僕を酷く打ちのめし続けた。それから10年。岡本太郎が岡本太郎であり続けたように、公文大志であり続けようする僕は気がつけば沖縄でカメラマンをしている。

33歳(8)10年前、八木さんの書斎で見つけ読んだの岡本太郎の著作。本物の芸術家に出会い、芸術家の下で暮らし、その薫陶受け、衝撃の出会いをした岡本太郎の著作のタイトルは「沖縄文化論」だった。

33歳(9)今思えば何やら運命的な物を感じないでもない。

33歳(10)僕はカメラマンに成ろうとしたわけじゃない。ただ公文大志に成ろうとしただけだった。他のカメラマンと同じように、カメラマンとして生きていく内に、この職業の持つ不安定さに嘆きもしたが、それはもっと本質的な問いから僕を遠ざけて忘れさせた。

33歳(11)ここで茂木さんのオスカー・ワイルドについてのTweetをRTしようと思う。

RT @kenichiromogi 軽蔑(10)『獄中記』で、オスカー・ワイルドは記す。「銀行家になりたい人は、銀行家になる。弁護士になりたい人は、弁護士になる。自分以外の何ものかになりたい人は、それになって終わる。一方、自分自身になりたい人は、どこに行くかわからない。どこに流れ着くか、自身でも知らないのだ。」

33歳(13)このTweetを読んで合点が行った。ここ10年僕が漠然と抱えていた、不安や孤独感、そして充足と幸福感。それらがどこからきていたのか、そしてどこに行くのか。誰かにその答えを求めても、誰も答えられない。僕がとるコミュニケーションは見る人にとって何処か検討違いで物悲しいか

33歳(14)それはそうだ。僕自身ですら何処に行くかもわからない未来を「土台」に話をして居たのだから。ただ、幸運にもよくわからないけどおもしろい奴という理由で僕は人々に良く可愛がられている。僕はひどく幸運で恵まれた星に生まれた。

33歳(15)先日、父親に会いに行った。どうして僕が父親の心配をしているのか。考えて見れば、僕は彼にいつも苛立っていた。恐らく本人にその自覚はないのだと思う。中学3年生の頃、僕は確かに父親に一度捨てられた。

33歳(16)脳梗塞を持ちつつも働く彼に訪ねてみた。なぜ休まないのかと。「やることがあるからな」ただそう言われた。それが死に向かうことへの恐れから出た言葉なのか、それとも、仕事の先に入る何かに向けての言葉なのか、僕にはまだわからない。

33歳(17)父親の言葉を胸に、そうして僕は33歳になった。以上、33才という誕生日を迎えての連続Tweetでした。

2010/09/24

北海道に行ってきました。

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北海道に行ってきました。場所は稚内。
北海道に行くのは三度目、一度目は小樽〜札幌〜函館。二度目は札幌、そして三度目の稚内。

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本当に時間がなくて、あいまにちょこちょことツイッターに書き込むのが精一杯。写真もあんまり取れなくて、ちょっと残念。

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気候が昔行った、バンクーバーになんだか似てた。
乾燥してて、日差しは夏っていう感じだけど風は冷い。

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また行きたいです。北海道。

帰ってきてから沖縄の暑さと湿気にちょっとまいってる。

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沖縄とはやっぱり空気が違っていて、夕日も、ここ読谷村から見えるドラマティックなコントラストを感じるものではなく、なんというか、静かな夕暮れでした。

それじゃーまた明日!

2010/09/19

北海道

東京の次にやって来たのは北海道。
沖縄に帰ると見せかけて実は今北海道に居る。

今日東京から北海道入り。
一仕事終えたら明日には沖縄に帰ります。


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場所:2丁目,稚内市,日本

2010/09/12

明日、東京に。

明日の朝の飛行機で東京に行きます。
2ヶ月ぶりの東京で、六本木のオフィスにほぼ缶詰予定。
宿が池袋の繁華街と言うのが地味に乗り換えがめんどくさいんだけど、宿泊代が安いもんだから仕方ない。

じゃー、ちょっと準備するかー。

また明日!


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場所:読谷村,日本

2010/09/09

今日の夕日とか

事務所から、島が見える。

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事務所の場所を考えると、あの島は多分前島か渡嘉敷島だろう。

いつか行ってみたいなー。

ぴょこっと雲が浮いていたので撮ってみた。
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友達は小さな象が走ってる姿に見えるって言ってたけど、うん確かに、言われてみればそうだねー。


そして、今日の夕日。
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それじゃー、また明日!

2010/09/07

今日のカレー


DSC_9748, originally uploaded by photowalker.

夕飯はカレーでした。

業務連絡。


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ここでいったん業務連絡です。

僕が石垣島で最後に撮影した新郎新婦のお二人、奥様が新たにフラスクールを埼玉でオープンされるそうです。

僕が撮った写真を web 使わせて欲しいという連絡が本日ありました。
写真家冥利につきるというか嬉しい限りです。


奥様へ
改めて当ブログにて宣伝いたしますので、下記のアドレスまで詳細をご一報ください。

photowalker.meet.ambition@gmail.com




2010.9.7 23;43 データ書き込み完了です。明日発送いたします。

2010/09/04

2002.4


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僕が彼女にあった最後の日。

「写真とってくれるの?」

「うん」

確か、これが最後に交わした言葉。

二の腕がプルプルですげーたれててよく触ってた。
鼻の穴が大きくて、親指が鼻の穴に入るのを見せてくれた。
こたつに入るときに、肩まで布団をかけるもんだから冷気がこたつの中に入ってきて「寒い!」っていつも文句言ってた。

ドラクエIVが欲しくて妹と年金にたかったのをさっき思い出した。

ごめんなさい。それからありがとう。

2010/08/30

覚悟と動揺


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写真は潜在的な遺影であるという宿命から逃れられない。

我々は写真に映る全てを失ってしまう。

それはつまり、父親を失ってしまう宿命にあるということだし、母親を、祖母を、祖父を、弟を、母を、妹を、家族を失ってしまうということだ。

写真は、写真家にとって体験そのものであり、まなざしの痕跡に他ならない。

実態は複製しない、写真はただ眼差しの痕跡だけを残す。


このことを僕は知っているのに、今日、父の脳梗塞の話を聞いて動揺してしまった。

幸い大事には至らなかったけれど、それでもやはり、僕は今動揺している。

写真がまなざしの痕跡であって、その実態は移ろっていく。
そのことを知っていたのにもかかわらず、だ。

2010/08/23

ソーロンと夕立

今日は旧盆の中の日。

夕飯の食材を買いに行こうと準備をしていていざ外に出ようとしたら夕立。

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豪雨。
といっても過言ではない雨の勢い。

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で、雨が一段落ついたと思ったら夕焼けの時間。
電線についている水玉がなんだかかわいい。

水玉って、なんでこんなにぷりんぷりんしてて可愛いだろう。

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下の華は沖縄ではよく見るんだけど名前は知らない。

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で、この花についている水玉がまた、可愛いんだわ。これが。

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ほらね。


夕立が収まって、買い物に。
その後の帰り道がなんだかとてもドラマチックだった。

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また明日!

2010/08/13

今日の夕暮れ

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さすがに今日は我慢できなくて、夕日を追いかけて砂浜まで出てみた。


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事務所のベランダから眺める夕焼けも好きだけれど、やっぱり電線が無い方もすっきりしてて良い。


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また明日!

2010/08/06

今日の夕暮れ


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今日は事務所から一歩も出ず。書類とwebの簡単な作成。
んー、焦ったらダメだけど、はやく写真撮りに行きたいぞー。

2010/08/04

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DSC_8927, originally uploaded by photowalker.

今日の夕日。

今日も綺麗でした。

2010/08/01

今日の夕日


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事務仕事が多くて、写真の現場に出れない日々が続いています。
せめて、夕日だけでも撮影して、シャッター音を聞いておかないと。
そんなわけで、夕日をパチリ。

2010/07/31

事務所から見える風景


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沖縄県読谷村に引越してまいりました。
今日始めて、ゆっくり夕日を眺める時間ができた。

癒されるとか言う程疲れていないはずだったんだけれど、僕は自分の疲れに割と無自覚なようで、6月から始めて今日は一日休んだんだけど、自分でも思ってないくらい、この景色には打たれた。

2010/07/22

久しぶりの更新

久しぶりの更新です。
皆様如何お過ごしでしょうか?
公文は元気です。

さて前回の記事で就職をした事を報告しましたが、その通り、就職致しました。

縁があって沖縄県石垣島移住をし、もう時期、上京して2年と言う月日がたとうとしていますが、また縁があって今度は沖縄本島、読谷村に移住する事になりました。

これからも写真家の一人として、そしてまだまだ見習いではありますが、良い経営者を目指して頑張っていきますので、これからもよろしくお願い致します。


公文大志


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場所:六本木

2010/06/01

就職しました。

あ、話は変わるんですが就職しました。
続報は落ち着いてらまた。

2010/03/26

忘れもしない2月18日の話をしよう。

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その日、いつものように僕は仕事に出る所だった。
玄関前に投げ出された靴を見るまでは。


twitter で思わず実況中継してしまうほど、僕は何処か熱に浮かれて、そして写真を撮った。

僕はずっと見ていた。


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よく忘れてしまうが、生きとし生けるもの全てはいずれ死ぬ。
ここでこうして文章を書いている僕だって、これを読んでいる貴方だって、死んでいく。
生きる事の終い方は人それぞれだろうけれど、やっぱり誰だって死んでいく。


僕がシャッターを切るのは、それを生業としているのと同時に、それが愛しいからだ。
写真は暴力であるにも関わらず写真家は暴力でしか世界を愛せない。
写真を撮るという行為は写真家がもつ偏執的な自己愛の顕在にほかならないのではないだろうか?


写真家が世界を愛した結果、つまり写真は潜在的な遺影である可能性から逃れられない。
そっと自分の携帯電話のデータを見てみると良い。

画面に映る車はもう買い換えたんじゃないか?
お気に入りのコップを割ってしまってはいないか?
おいしそうと思ってとった料理はまだそこにある?
その子犬はもう大きくなってしまったんじゃないか?
母親はシワの一つでも増えたんじゃないか?
父親は? 子供は? 祖母は? 祖父は? 恋人は? 友人は? 自分自身は?

写真を見てしみじみと時間を感じ、当時の様子に思いを馳せる事はないか?

言うまでもなく、写真に描かれている世界はもうこの世には存在しない。
僕らはそれをわかっている。


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 警察の実況見分が終わり、事情聴取も終わった後ようやく開放された。
 仕事に行くもののまったく集中はできない。僕は家に帰りたくなくなった。
 当然と言えば当然だとおもう。何にしろ死因すらわからないのだから。
 殺人や伝染性のある病気であれば絶対に帰りたくないし。
 とにかく警察に電話をしてみた。

 個人情報保護の観点からご家族意外の方に死因は伝えられない

 との事だった。

 故人の個人情報か。あー、俺今すげぇ不謹慎なオヤジギャク浮かんだ。これはみんなに話したらドン引きされるなー。と、思いつつ、こう問い直す。

 「もう一度言いますが、第一発見者で隣人の公文と言います。おそらく調書にも残っていると思うので確認をしてみてください」
 「電話番号は090-xxxx-xxxx 、そう、そうです。なぜ死因が知りたいかと言う話ですが、殺人だったら絶対に家に帰りたくないし、伝染性のある何か妙な病気だったら怖くて帰れないじゃないですか」

 ご安心ください、そのような報告は本日は入っていないので大丈夫ですよ。

 「わかりました、ありがとうございます」
 

 電話を切った後、僕は1週刊程家に帰らなかった。
  



つづく

2010/02/19

今朝の出来事

 僕の父方の祖母は敬虔なクリスチャンで、あまり日本では一般的でないであろう、聖書が日常的に本棚にある家に僕は育った。

 僕自身、クリスチャンと言うわけでは無いのだけれども、何度か聖書を読む機会に恵まれた環境にいたのは確かだ。

 聖書にある言葉の中に、いくつか印象に残っている言葉がある。

 「汝は汝の隣人を愛せ」

 この言葉が厳しさを示すのは、その先に現実、あるいは生活があるからだ。



dead


玄関に投げ出された靴に気がついていたのは数日前。

今日、また、同じ靴を見たときにゾッとした。

なぁ、この靴、いつからここにあった?
いつからこの靴動いてないんだ?

虫の知らせだったのかもしれない。
ただ靴が転がってるのを見てぞっとすることなんかそうそうないし、僕にはその理由が思いつかない。

慌てて隣部屋の扉を叩く。

「〇〇さん! 居ますか? 大丈夫ですか?」

兎に角、不動産屋さんに電話をする。
警察を呼んで、一緒に中を確認することになった。

数分後、不動産屋さんと警察官が到着。

不動産屋さんが鍵をあけ、警察官がドアを引く。

が、内鍵が掛かっていた。

僕が住むアパートの扉は珍しく、扉の鍵が二箇所あり、ひとつは内側からしかかけられない。
人が中に居ないと、その鍵はかけられないんだ。

警官が扉をたたき彼の名前を呼ぶ。



内鍵が掛かっているんだ。



中の様子がどういう事になっているのか容易に想像がつく。

応援の警官が到着し不動産屋さんとの相談のあと、鍵が開けられた。

扉の向こうに彼はいた。

仰向けに。
ヘッドホンをつけたままの姿で。



引越しの挨拶の時に彼は言った。

「うるさかったら言ってくださいね、ここは壁が薄いから」

2010/01/15

あけましておめでとうございます。

みなさまあけましておめでとうございます。

年も明けてはや二週間、元気でやってます。