石垣島の風土と、石垣で得た二人の朋友から学んだ事は家族と祖先の事についてだ。
二人は性別も年齢も違う。
詳しくは無いのだけれど、それぞれが、それぞれの家族との間に問題を抱えているのを僕は知っている。
僕が驚いたのは二人が目指すのは同じ場所なのに、二人の問題への向き合い方は全く逆方向で、しかしながら、その力は常に全力だった。
激しさはもちろんの事、マイノリティの中のマイノリティであった事や、二人が持つ独特の包容力、二人の優しさ、気は強いのに気が小さいところなんかも、二人は良く似ていると思う。
年の瀬、二人は何をしてるのだろう?
母親に手製のそばを作ってるのだろうか?
それとも夜勤で働いてるのだろうか?
二人の事を思い出すと、胸がギュウっとなる。
師走とは言うけれど、本当に忙しい日々だった。
心が亡くなると書いて忙しいと読むけれど、本当に亡くなるかと思う程、仕事も私生活も緊張を強いられる日々が続いた。
ここで多くは語らないけれど、母の強さを本当に誇りに思う。
もし今、そうなっていれば僕は本当に心を亡くしていただろう。
禍福はあざなえる縄のごとしというこれど、その人の禍福はその人だけのものでなく、かかわり合う人々の禍福ですらある。
「こういうのは順番なのよ」と彼女笑って言う。
今際の際に言葉を交わせるのなら「また、息子にしてね」と僕は伝えるだろう。
たしかにその通りで、こういうのは順番があるし、いずれ僕にもその順番は慌てなくても必ずやってくる。
帰れない事をこんなに嘆いた事は無かったし、還る場所があるという事をこんなに感謝した事は無い。
最後の最後で、凄く救われたし、いままで気がつかなかった自分自身の力にも気がつく事が出来た。
今日、関わってたスタジオがようやく仕事納め。
やっと、自分の仕事ができる。
たまっていた分も仕上げよう。
それでは、みなさま良いお年を!
2008/12/30
prince of sun.
2008/12/03
DSC_7777
僕が使っているカメラのファイル名はデフォルトのまま連番で生成するように設定されている。つまり、一枚目のファイル名はDSC_0001.nef 。これからはじまって、DSC_0002.nef DSC_0004.nef DSC_0004.nef .... こんな感じだ。
ここ数日、どうしようもなく不幸な気分に苛まれていた。誰も悪くないのが許せなくて、やるだけのことをやったって自分を慰めて、ふと上を見上げたら月が笑ってた。
微笑んでる月を撮って、後で画像を確認したら、ファイル番号が 4度目の7777だった。
今度、この写真の様な状態、月と木星と金星がちょうどこの関係になるのは2035年という事らしい。
26年後、再び笑う月を見る頃、もう少しぐらい僕は良い男になってるだろうか。
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